※2024/03/14付で最新パッチが更新されています。合わせてご確認下さい。
20年4月度変更点(2020/04/30)からの比較となります。Steam版が出る以前のオリジナル版(AoC)からの比較をご覧になりたい方は「AoCからの変更点」からお願いします。
通常ゲームでは発生しない内容やバグ修正系は掲載を割愛しています。参考URLをご参考下さい。
参考URL:Age of Empires II:Definitive Edition - Update 37650(AoE.com)
この調整の意図はおそらく「『補給』を持たない文明のが歩兵ではなく騎兵に頼る文明だという色を出す」為と、「『補給』を研究するシナジーが強い文明を是正する」為かと思います。
前者はクマン、フン、モンゴル、タタールが該当します。史実においても、広大な大地を騎兵で駆けるイメージが強いので、その意味では妥当な調整かと思います。
後者は中国(テクノロジーが安い)、クメール(畑が強い)、リトアニア(食料が最初から+150)、マヤ(単純に文明として強い)が該当します。他にも是正すべき文明はあるかもしれませんが、歩兵文明が「補給」を研究することで何かしらの格差を作る為の調整第一段階といったところかと思います。
この調整により、DPS(時間あたりのダメージ量)は変わりません。要は、追いかけているユニットを攻撃する際、攻撃動作を行ってからまた追いかけ始めるまでの時間が短くなったことにより、今までよりも追撃しやすくなったという仕様になります。
騎兵と比べてなぜかハサーは追撃がしづらかったので、「困った時のハサー」みたいな使い方のときには頼もしく感じるかもしれません。
主に1vs1で人気なアステカにとりあえずの下方修正といったところです。領主の射手や城主の重装イーグル(どちらも生産時間35秒)に若干の影響が出そうですが、まだ操作1つでどうとでもなるレベルの軽微な調整かと思います。時間を意識して戦うような上級者同士の戦いでの感想が聞きたいものです。
今まで、マニプル騎兵の効果は防御属性「建物」「標準建物」それぞれに+3ダメージを割り振ることによって計6ダメージ扱いとしていました。この防御属性「建物」は「石工技術」「建築学」の効果でそれぞれ防御力を+3上げることができ、結果としてマニプル騎兵の効果が弱まる要因となっていました。
これが「標準建物」に対してのみ+6ダメージという調整になったので、「石工技術」「建築学」の影響を受けなくなったというわけです。実際、+6ダメージという数値は驚異的で、ビルマの重騎士は建物限定ですがリトアニアの近衛騎士(最大火力)並のダメージを叩き出すことができるようになります。敵陣の内政を早期に破壊できるタイミングが狙えそうですが、研究コストは決して安くないので、後続の兵が続くよう計算しておく必要はありそうです。
上記のビルマと同じ理屈です。こちらの場合は、発生していた追加ダメージは防御属性「建物」に対してのみ+6ダメージだったので、「建築学」まで研究できる文明に対してはインドのボーナスが全く働かなくなったという話があります。他にも、城は初期値で「建物」の防御値が+8あるおかげで、インドのらくだ騎兵では城を破壊することなど夢のまた夢となっていました。
ビルマと同じく、このダメージが「標準建物」に対してのボーナスに修正されたので、「石工技術」「建築学」の影響を受けなくなりました。インドそのものも強くなりましたが、チームボーナスであるがゆえ、他のらくだ文明の存在価値も少しは上がるかもしれません。
従来版 | |
生産コスト | |
100 | 80 |
最新版 | |
生産コスト | |
100 | 70 |
インドは帝王後半、らくだの運用が詰まってしまうと、他のユニットがいいとこ並止まりなので、若干扱いづらい部分がありました。それを象弓騎兵に託せるようになった!……とは正直言い難いですが、意図は汲めます。攻撃性能が良くなったことは好材料ですが、鈍足なのが災いしてマップ全域への影響力が最低クラスなのが悲しいところです。あまつさえ、聖職者に転向させられた日には目も当てられないので、過信しないようにしましょう。
マヤのELイーグルははっきりいってエルドラドありきの運用が基本となります。ですので、もし帝王の時代に進化してすぐにELイーグルに取り掛かりたいと思った時、エルドラドの効果が20秒遅れてしまうということは即ち帝王の時代の進化が20秒遅れるようになったことと同義です。影響自体は軽微かもしれませんが、相手の進化ログが見えてから受け構えるまでの時間に若干余裕ができるようになったと思うと、思った以上に厳しい調整と取られるかもしれません。
従来版 | |
研究コスト | |
750 | 800 |
最新版 | |
研究コスト | |
750 | 700 |
微々たる量ではありますが、マムルークは生産に金を85も必要とするので、マムルーク主体で行きたい時にはわずかながらでもありがたい調整と言えます。直ちにサラセンが使いやすくなったとは言い難いですが、らくだ文明の押し上げにより、昨今の強力な騎士文明(フランクやクメールなど)に対抗する手段を増やしたいという調整班の思いは読み取れます。