文明ボーナス

文明ボーナス詳細・解説

チームボーナス

家の建造速度+100%
家

家1軒を建てるのに25秒→12.5秒となります。木が十分にあるなら、同じラインの柵(1マス7秒)を敷くよりも家を建てたほうが早く敷き終わったりします。家ミスを起こしてもムダな時間を10秒前後回避できるのもさりげないですが魅力的です。個人的にはモンゴルの斥候視界ボーナスくらい初心者にとってありがたいボーナスかと思います。

余談ですが、ギリシャ文明のアケメネスが全く同じチームボーナスを持っています。50文明(+3文明)実装ともなるとネタ切れでしょうかね(汗)。

ユニークボーナス

軍事施設か港を建造終了時に食料65獲得

戦士,射手,騎兵,包囲,城と港が対象です。神殿は対象外です。

例えばアラビアの前衛でオーソドックスに戦士小屋→弓小屋2つを建てた時、これだけで食料195ももらえます。建造終了したタイミングでこの食料増加は他の内政ボーナス自慢な文明を遥かに凌駕します。ただし、事前に木を大量に確保しなければいけない点、食料増加は結局一時的ということを鑑みると、呉専用でビルドオーダーを構築していないと内政が大事故を起こしかねません。要練習といったところです。

暗黒民兵や港内政の際もかなり強力です。序盤だけならそれぞれゴート(民兵食料1体あたり-7)やイタリア(領主進化食料-75)のボーナスとほぼ同等と見ても良いでしょう。

市場による食料購入で時代進化を目指すムーブの際、実は何でもいいから小屋を1個建てたほうがコスパが良かったりします。市場も後々必要になることの方が多いので難しい判断ですが、小屋が増えた方が対応幅が広がるのであれば検討してみましょう。

歩兵が自動回復する(領主10、城主20、帝王30(毎分))

領主軍兵が特にありがたく思うボーナスです。軍兵が弓に捕まってしまうと、ダメージが蓄積していずれやられてしまう未来が見えてしまうので、大抵の文明で軍兵戦術は頓挫しがちです。呉なら時間はかかるものの、軍兵を温存しながら改めて別働隊で動かしたり遅れての建物殴り担当に回したりと有効活用を狙えたりします。逆に相手側からしたら、呉の軍兵に中途半端に農民パンチでダメージを入れるとダメージ交換で不利を被る可能性があります。仕留めきれる算段がつかなければ殴り合いに応じないほうが安全かもしれません。

帝王の近衛剣士もただ戦っているだけで実質HP+5くらい(戦場で10秒間生きた場合)の恩恵があります。敵内政に細かく放り込むだけで実にうざったい存在になれるので、歩兵は臆さず敵陣で勝負することが望ましいでしょう。

中国剣士と黒光鎧騎兵は帝王の時代で攻撃力+2

中国剣士はユニークユニット欄で後述します。以下、呉の重黒光鎧騎兵のステータスです。

重黒光鎧騎兵重黒光鎧騎兵
通常フルアップ
HP 110
攻撃12+4
物防/射防4+3/3+4
移動速度1.49
呉(全部適用)
HP 110
攻撃12+6
物防/射防4+3/3+4
移動速度1.49

重黒光鎧騎兵は攻撃力が最大で18まで上昇し、近衛騎士と同等の破壊力になります。16→18の攻撃力増加は、一般的な矛槍兵への確殺攻撃回数が5回→4回になる変化です。矛槍兵に突っ込んで良いほどHPの耐久力はありませんが、そういう恩恵だと思って戦っていきましょう。

「傾船技術」と「乾ドッグ」を1時代早く研究可能、コストと時間-75%
傾船技術傾船技術
通常文明
250150
6338
乾ドック乾ドック
通常文明
600400
150100

軍船とほぼ同等のコストで傾船技術(射程防御+1)がたった12.5秒で完了するようになるのは結構大きいです。軍船の生産時間が概ね50~60秒と考えると、生産して敵軍船と衝突する直前に研究することで戦闘にしっかり間に合わせられます。チームごとの島や移住マップでは乾ドック(移動速度+15%)が城主の時点で研究できるのは大変ありがたいです。移動時間がかかるマップほど重宝するので必ず研究しておきましょう。

ユニークユニット

火矢弓兵(Fire Archer)
火矢弓兵火矢弓兵 精鋭火矢弓兵精鋭火矢弓兵
生産コスト
4545
HP 35
攻撃4×3矢
物防/射防0/0
射程5
移動速度0.96
生産時間17秒
攻撃間隔3.5
アップグレード:45秒
800800
HP 40
攻撃5×3矢
物防/射防0/0
射程6
移動速度0.96
生産時間17秒
攻撃間隔3.5
最終ステータス
(ユニテク等適用済)
HP 40
攻撃5+4(×3)
物防/射防0+2/0+2
射程6+3
移動速度0.96
生産時間12.8秒
攻撃間隔3.5
防御属性
弓兵+0(+0)
ユニークユニット+0(+0)
攻撃ボーナス
標準建物+4(+4)
+3(+4)
漁船+3(+4)
槍兵+2(+2)
包囲兵器+1(+1)

※括弧内はエリート時の数値

上記ステータスは対ユニットの性能です。特殊能力として、対建物への攻撃時は矢の本数が1本になる代わりに射程が3伸びて最大13の射程となります。

攻撃間隔が砲撃手(3.45)並に遅く、普通の弓と思って操作すると扱いづらく感じます。複数放たれる矢はそれぞれ射程防御で差し引かれてしまうので、射程防御が高いユニット相手では全く歯が立ちません。その代わり、建物や船に対して遠い射程から射抜くことができる性能がマップによっては相当便利に働きます。30体もいれば素の大砲と同じペースで建物を破壊する能力があり、船も2発程度で沈められる強力な固定砲台となります。近接ユニットが近寄れないような状況下では対処に困るユニットとなるでしょう。

中国剣士(Jian Swordman)
中国剣士中国剣士 中国剣士(HP45未満)中国剣士(HP45未満)
生産コスト
4550
HP 70
攻撃8
物防/射防3/5
移動速度1.0
生産時間27秒
攻撃間隔2.0
最終ステータス
(ユニテク等適用済)
HP 70
攻撃8+6
物防/射防3+3/5+4
移動速度1.1
生産時間20.3秒
攻撃間隔2.0
防御属性
歩兵+0
衝撃歩兵+1
攻撃ボーナス
弓兵+4
標準建物+2

城主の時代以降、戦士育成所から生産できます。特殊能力として、HP45未満になると防御力が-3/-3される代わりに攻撃力+3、移動速度+10%を得ます。HPが46以上に戻ると自動的に元のステータスに戻ります。

アップグレードなしで使える点はありがたいですが、近衛剣士とタイマンで負けることのほうが多いです、その割に合計コストが25も重いです。特殊能力については、最後の重い一撃で相手を仕留めたら移動速度の速さを活かして戦場から逃げ切ることで恩恵を感じることができそうですが、歩兵でそのような操作はなかなか厳しいものがあると思います。

射手系相手には防御力も高いですし、追加のボーナスダメージもあるので非常に有効です。重石弓相手なら1ダメージで済む硬さは魅力的で、そのまま瀕死状態で生き残ると建物破壊も(一時的に)捗るので良い流れが作れそうです。呉はギャンベゾン(民兵系の射程防御+1)を研究できないので、相手の兵種を見極めた上で近衛剣士か中国剣士どちらを運用するか検討していきましょう。

孫堅(Sun Jian)
孫堅孫堅
生産コスト
500500
HP 400
攻撃15
物防/射防4/4
自動回復30毎分
移動速度1.55
生産時間60秒
攻撃間隔2
最終ステータス
(ユニテク等適用済)
HP 420
攻撃15+4
物防/射防4+3/4+4
自動回復30毎分
移動速度1.71
生産時間45.1秒
攻撃間隔2
防御属性
歩兵+0
英雄+0
攻撃ボーナス
特になし

帝王の時代になると城から生産できます。フィールドに存在できる孫堅は1体だけで、やられると改めて城で再生産します。特殊能力として、付近10マス以内の軍事ユニットの移動速度を15%上昇させる効果があります。包囲兵器や軍船、聖職者は移動速度上昇の対象外です。

単体で耐久力、攻撃力、機動力を兼ね備えており、敵の包囲兵器を速攻で割るのに適しています。当然、他の騎兵ユニットと共に移動させるとその俊敏さがさらに際立つようになります。重黒光鎧騎兵と組むと、重黒光鎧騎兵の移動速度が孫堅とほぼ同値の移動速度になるので、敵陣を素早く破壊して回る行動がめちゃくちゃ快適になります。さらにハサーと組ませて「最強の移動速度!」なんてやってみたいですが、孫堅の移動速度が補正込みハサー(1.90)に負けるので超速移動は残念ながら最初の10マス程度ということになります。

地味な運用として射手+歩兵と一緒に動くのもありますが、騎兵と組んだ時の快感ほどではないかなと思います。個人的にはとても夢とロマンを味わえる楽しい英雄ユニットです。

ユニークテクノロジー

城主:赤壁の戦術(Red Cliffs Tactics)
研究コスト
350 300
研究効果
爆破工作船と火矢弓兵は船と建物に火炎ダメージを与える
爆破船どーん

爆破船と火矢弓の攻撃後、対象に小さい火が燃え続けるエフェクトが残り、5秒間に爆破船は25ダメージ、火矢弓は5ダメージを与えます。このダメージは防御無視で入るので射程防御が高いユニット(建物)お構いなしでダメージが入るのは非常に強力と言えます。海戦では共に存在感が大きいユニットなので、合わせて導入していきましょう。

帝王:虎蹲砲(Sitting Tiger)
研究コスト
600 300
研究効果
牽引投石機と楼船は追加の弾を放つ
弾どーん

追加の弾の威力は近接ダメージ10(対建物+40)となり、2発追加されます。建物に対しての威力は計算上「包囲攻撃技術」が適用されることより目に見えて増えるので、牽引投石機運用の際は必ず入れておきたいです。地面に対して攻撃すると見た目が派手に見えますが、実際は大したダメージは入らないので注意しましょう。なお、楼船の対ユニットで放つ矢は増加しません。対建物の時だけ増えます。

どうでもいいですけど、「シッティングタイガー!!」って叫びたくなります。

基本戦術:前衛, 1vs1

領主戦を仕掛けなければもったいない

保有資源が増加するボーナスを有している割に、何もせずぬくっているだけのプランは全く強くないという稀有な文明です。できれば初手軍兵が最もボーナスを活かせる戦術なので実行していきたいところです。その後、畳み掛けるように追撃の弓or斥候を動員してボーナスを受け取りながら一気に前線を支配していくのが理想の流れと言えます。

城主戦は包囲攻撃訓練所をとりあえず設置しておくと安心感を得つつボーナスも得られて美味しいです。個々のスペックで突出したユニットはいないので、前のめりに軍隊を押し当てていくのが呉の戦い方となるでしょう。

海戦は工夫次第で最強か

領主から海戦をした場合、港を3つ建てたらそれだけで食料195のアドバンテージが得られます。進化を急ぐも良し、矢羽根+安い傾船技術を入れるも良しで主導権を握りやすいです。劣勢になったとしても、港の再建築を試みるだけでまた食料を得られるので、相手からしたら沿岸の警戒を決して解くわけにはいかず非常に厄介なものとなります。

城主以降はマップによりますが、火矢弓兵が陸海両方に睨みを効かせられるのでとても有効です。呉にとって大砲がやや厄介なので、先に進化されないようプレッシャーをかけ続ける必要があります。少々コストは重たいですが陸を孫堅に任せる動きが奥の手として強力です。とにかくあらゆる場面で対応力を見せつけられるので、非常にやりがいのある文明と言えるでしょう。

基本戦術:後衛(チーム戦)

意外と普通の後衛騎士担当

スタートは小屋建築からの食料獲得があるので優秀です。斥候生産を絶やさないようにするのが安定でしょう。城主以降、黒光鎧騎兵にはずっとお世話になるのである意味何も考えずに戦えるラクな文明です。帝王はもちろん孫堅を混ぜて楽しい快速騎士祭りの始まりとなります。他のユニットをどうこうするのは黒光鎧騎兵が止められてからでも遅くはないので、動き回って働ける場所をひたすら探し続けましょう。

帝王考察

優勢

孫堅+重黒光鎧騎兵をひとまず固定させましょう。火矢弓兵は陸戦オンリーだと状況を選びます。槍退治がしたいのであれば散兵や剣士でも十分です。

劣勢

射手鎧3がないので散兵の耐久力が気になりますが、それ以外の槍散兵ハサーは完備です。三国志DLC文明としては唯一、聖職者の運用がわりとできる文明なので戦術の選択肢として忘れないようにしましょう。

総括

呉は欠けている要素があまりないので、大抵のことに対して答えを出すことができる良文明です。逆に、何かしら手を出さないと強みを活かせないので、あまり町の中で引きこもらずに表に出て積極的に戦うことを意識していきたいです。流れに乗れないときの城主戦はやや苦労させられるでしょうけど、帝王戦になれば孫堅+重黒光鎧騎兵や多弾牽引投石機があるので(少なくとも見た目的に)オンリーワンの存在感で戦うことができます。火矢弓兵で建物に打ち込む姿もまた他文明にはない見せ所です。夢とロマンだけでなく色々と味わい深い文明のように思います。

DE以降更新履歴

Update (2025/05/06)

新規文明として実装