20年2月度変更点

2020/02/27付

2024/03/14付で最新パッチが更新されています。合わせてご確認下さい。

20年1月度変更点(2020/01/22)からの比較となります。Steam版が出る以前のオリジナル版(AoC)からの比較をご覧になりたい方は「AoCからの変更点」からお願いします。

通常ゲームでは発生しない内容やバグ修正系は掲載を割愛しています。参考URLをご参考下さい。

参考URL:Age of Empires II:Definitive Edition - Update 35584(AoE.com)

目次

詳細・解説

一般

初期斥候に自動探索機能追加

初期斥候のコマンドに以下画像のようなアイコンが追加されるようになりました。

初期斥候の自動探索

AIの斥候と同じような探索をボタン1つで行えるようになりました。斥候の操作が間に合わなくて止まってしまうようなプレイヤーには大変重宝する機能です。もっとも、探索ルートの優先度まで最適化してくれるものではないので、操作が間に合うようなら手動で探索する技術を身に着けたほうが良いでしょう。

なお、この機能は初期斥候(イーグル)限定であり、追加で生産された兵には利用できません。

資源を保持している町の人が別の資源を選択した際、
保持資源を即座に捨てなくなった

例えば、イノシシや羊の食料を回収中、誤って周辺の木をクリックした時に、今までは保持していた食料が回収されずに破棄されてしまいました。これが、別の資源を獲得し始める直前までは破棄されなくなりました。ミスクリックしたとしても、別の資源に着手する前に直前の資源を回収し直せばOKです。操作ミスによるロスが減らせるようになったという所で嬉しい修正となります。

タタール

「矛槍兵」追加
矛槍兵矛槍兵

やったー。

ベトナム

経済テクノロジーの研究コストで木が不要に

個人的に今回一番注目している修正点です。

対象は伐採所、粉挽き所、採掘所、港、町の中心で、総削減量は1550となります。領主直後の両刃斧と引き具だけで木125が浮きますが、仮に弓戦術を選択した場合、この削減量はマリの建造コスト(木)削減とほぼ同等になります。

これまで、初動でとにかく出遅れがちだったベトナムがかなり良い内政ボーナスを手に入れたという印象です。活用方法は多岐に渡りますが、射手のHP+20%を活かせるように他のテクノロジーを早めに研究できるようになると、ベトナムの強固な布陣を築き上げることができるようになるでしょう。

港の「刺し網」が浮くのも地味に大きいです。初期TC発見スキルも相まって、もしかしたら遊牧マップでベトナムは必須文明になるかもしれません。

ベルベル

ジェニトゥールの射程防御力+1
ジェニトゥールジェニトゥール
従来版
HP 50
攻撃力 3
物防/射防 0/3
射程 4
最新版
HP 50
攻撃力 3
物防/射防 0/4
射程 4

この1上昇という意味自体は非常に大きいです。これにより、城主の時代の石弓から受けるダメージを最小で1に抑えられるからです。これまでだと、散兵を精鋭化していない状態で少数の石弓を駆除したい場面でも運用しづらかったところですが、選択肢に入れてもいいかなと思えるようにはなりました。さらに文明ボーナスが適用される文明(フランクやベトナムなど)で運用してみると面白いかもしれません。もちろん、石弓対策は投石機の方がスマートかもしれませんが…。

なお、エリートジェニトゥールにステータスの変更はありません。

ポルトガル

フェイトリアの資源効率上方修正
建造コスト
250 250
従来効率(1秒あたり)
食料 0.8
0.8
0.45
0.25
建造コスト
250 250
最新効率(1秒あたり)
食料 1.6
1.0
0.7
0.3

これまで町の人約5人分の働きだったフェイトリアが約8人分の働きをするようになりました。(食料0.4、他0.5計算)

建造スペースに5x5マスも必要としていたので、特に畑と場所が干渉しがちでした。その畑分の食料が大きく上昇してるのは良いことだと思います。交易が全くできないようなマップや1vs1での海戦ではもしかしたら出番が出てくる可能性がありそうですが、人口20人分を食ってしまうのはやはり痛手となるでしょう。通常ゲームではコレに頼らずに基礎的な内政や交易を気にしたほうが良さそうです。

ゴート

「歩兵の生産コスト-35%」が暗黒の時代から適用に

ゴートには内政ボーナスと呼べるようなものがなかったので、暗黒の時代からアドバンテージを取る振る舞いができるようになったのは好材料です。その後の軍兵量産も当然健在なので、ゴートを相手にしたときはなるべく軍兵の数を貯められないようにする工夫が必要となってくるでしょう。

モンゴル

「狩りをする人の作業速度+50%」が+40%に変更

他暗黒ボーナスと比べてもズバ抜けて強力だったボーナスに、ついにメスが入ってしまいました。近年のマップでは、イノシシの代わりに食料が多い象やサイが出現するようになったり、鹿が特に多く発生するものも少なくなかったので、時代の流れ的な修正と言えるでしょう。長い目で見れば城主以降の進化に多少響きそうですが、モンゴルの領主初弾の強さは相変わらず強力だと思います。

「(EL)ステップランサー」追加
(EL)ステップランサーにもHP+30%が適用
ステップランサーステップランサー
生産コスト
70 45
HP 60
攻撃力 8
物防/射防 0/1
射程 1
フルスペック
(エリート+通常文明)
HP 100
攻撃力 14
物防/射防 3/5
射程 1
フルスペック
(エリート+モンゴル)
HP 124
攻撃力 14
物防/射防 2/3
射程 1

草原文明(?)的扱いでモンゴルもステップランサーが扱えるようになり、しかも騎兵、ハサー用だったHP+30%が適用される対象となりました。城主の時代でのステップランサーはHP98まで上がるので、騎士にも引けを取らない耐久力になります。モンゴルでの騎士運用は城主までと割り切るのならば、ステップランサーの方がマングダイまでのつなぎとして有効かもしれません。極端に強い要素が増えたわけではないですが、モンゴルを扱う上で楽しみが増えたと言えるでしょう。

ペルシア

「カマンダラン」の研究コストが食料400 金300に増加
カマンダランカマンダラン
従来版
研究コスト
200200
最新版
研究コスト
400300

これまでは近衛騎士との併用が容易なくらいにお手軽コストだったので、妥当な修正と言えます。石弓用のテクノロジーのことも考えれば、「近衛騎士をこのまま量産し続けるか」ということと天秤にかける話くらいにはなったでしょうか。

チュートン

「畑の建造コスト-33%」が-40%に変更
畑
従来版
40
最新版
36

改訂量はたかが木4コストですが、帝王の時代までゲームをすれば累計50~60枚近く畑を張るので、これだけで木200以上の削減です。他文明と比較して実に1200以上の木を削減できる強力なボーナスとなります。直ちにチュートンが強化されたとは言いづらいですが、目標進化時間の最適化など見直すところはありそうです。

城主の時代以降、戦士育成所のユニットの近接防御力+1

民兵系、槍兵系に加え、イタリアが味方にいる場合はコンドッティエーレも対象です。

長剣剣士が騎士と殴り合うシチュエーションが最も影響があると思われますが、ほぼ1vs1専用で考える内容でしょう。城主以降の剣士戦術は(特にチーム戦では)常に敵軍の強力な射手部隊の存在を考慮しなければならないので、そもそも出す機会が難しいです。

1vs1での使用率アップを狙ってるとしたら、前述の畑ボーナスと相まって強力に働くかもしれません。