23年12月度変更点(2023/12/11)からの比較となります。Steam版が出る以前のオリジナル版(AoC)からの比較をご覧になりたい方は「AoCからの変更点」からお願いします。
通常ゲームでは発生しない内容やバグ修正系は掲載を割愛しています。参考URLをご参考下さい。
参考URL:Age of Empires II:Definitive Edition - Update 107882(AoE.com)
バランス調整内容は控えめながら、パラメータ関係ではない操作感が変わる内容が一挙に登場しました。使う内容とあまり関わりのない内容と分かれるかもしれませんが、初心者でも覚えれば絶対に便利だと思える内容にもなっているので押さえておいて損はないです。今後も似たような操作感の変更を期待したいところです。
公式のホットキー呼称は「資源を保管する」です。例えば、最序盤の町の人を生産する食料がギリギリの状況において、
①「羊肉を回収している町の人を選択」
②「①の選択状態で町の中心を正しく右クリック」
③「①の選択状態のまま、①の羊肉を正しく右クリック」
④「町の人の生産キューを入れる」
といった手順を踏むと思います。この中で2回も正しく右クリックすることを強要されるというのはなかなかしんどいもので、プロでもたまにミスクリックするくらいです。それが今回の新しいボタンを利用することで、
①「羊肉を回収している町の人を選択」
②「①の選択状態で【資源を保管する】ボタンを1回押す(デフォルトのホットキーはA)」
③「町の人の生産キューを入れる」
といった流れになります。操作の短縮、精度の向上の2つのメリットを享受でき、AoE2の操作感がとんでもなく変わるボタンになったと言えます。
このボタンを応用すると、「進化ボタンを押す直前で資源を回収するのに何箇所もの町の人を1つずつ屈伸作業させなければならない」といった事案もワンボタンで一発解決です。運搬量の多い鹿肉をとりあえず少しだけ回収したい時など、用途は様々に思い浮かぶことでしょう。言えることは、ホットキー設定は必須です。
公式のホットキー呼称は「避難」となっており、効果は「町の鐘」とほぼ同じです。違うのは、避難させたい町の人を自分で選べる点です。避難させる箇所が2箇所以上ある場合、最寄りの地点に最大値分、第2避難所に残りが行くようになります。
前述のボタンと同じく、「選択」してから「避難先を駐留ホットキーのちクリック」の後半部分をワンボタンで行えるようになったという点でメリットがあります。とりわけ、攻防で多忙な場面においてはとっさの操作が要求されがちなのでそれなりに重宝するハズです。
「避難」を実行後、避難所に駐留せずに仕事に戻したい場合のワンボタン操作がないのがやや残念なところです。一応トリック技として、「誰かしら駐留している町の人がいる状態の駐留施設で【下記の該当建物と付近の建物に駐留している町の人を全て仕事に戻す】ボタンを押す」か「町の鐘を連続で2回押す」ことで意図した動きで仕事に戻ってくれます。
公式のホットキー呼称は「全員仕事に戻す」です。「町の鐘」の戻す動作と全く同じ内容です。前述の「避難」ボタンと組み合わせることで町の人を余計にヒマさせずに仕事に戻せるようになります。普通の駐留解除と違うのは、前述の「避難」途中だった町の人も仕事に戻ってくれるという点です。ただし、町の人が最低1人以上駐留されていないと機能しないので注意が必要です。
上画像くらいの距離でだいたい20タイル程度です。これよりさらに遠い30タイル以上先への移動指示を出さない限り、この騎士は横に広がった隊列を崩さずに移動してくれるという仕様になります。これまでの10タイルだと、例えば石弓が投石機から避けようと思った時にうっかり12タイル先くらいに移動指示を出してしまうと隊列を急に縦に整え始め、逃げられるハズだった石弓が逃げられないなんて事故を起こしかねませんでした。要は局所的な場面でより直感的な隊列移動をしてくれるようになった、と捉えておけばよいでしょう。
なお、「巡回移動」はたとえ数タイル程度の移動でも縦列移動を基準とした編成になります。これまで通りということです。
従来の「町の鐘」は駐留施設から最も近い15人の町の人に対してのみ効果を発揮し、それ以外の町の人は資源場などから一切避難行動を取ろうとしませんでした。それが、駐留施設の外に溢れたとしても駐留施設まで移動してくれるようになりました。初心者目線で言えば、敵に襲われた時に「町の鐘」を鳴らせば今襲われている部分は少なくとも避難してくれると思って鳴らすことになるでしょうから、わりと親切設計になったのではと思います。もっとも、避難する町の人が増えすぎてその間の経済が完全に止まってしまうリスクもあるので、別の意味で「町の鐘」の扱いに関する注意を促さなければならないでしょう。
破城槌は歩兵が駐留することで威力(1人毎に建物攻撃+10)や移動速度(1人毎に+0.05)が増大する仕様がありますが、いかんせん1つずつ詰めるのが面倒でした。それがワンクリックで均等に駐留してくれるようになってめちゃくちゃ利便性が向上しました。昔からのAoE2プレイヤーで破城槌に駐留なんてしたことないなどと思っているプレイヤーは一度考えを改める良い機会かと思います。なにせ、昔は破城槌に4人しか詰められませんでしたが、今は城主の時点で6人詰められるようになっていますので。
輸送船はキャンペーンなどでは結構お世話になる場面が多いので、一人用でもありがたい仕様になりました。判定としては選択した輸送船を中心として付近の輸送船を巻き込む形になるので、上画像で言うと左から2番目の輸送船を選択すると一番右の輸送船が反応してくれません。ちょっとズラせばいいだけの話ですが一応頭に入れておいたほうが良いでしょう。
該当のチートコードは以下の8種です。
期間限定だったチートコード一覧 | |
チートコード | 効果 |
---|---|
Going Above and Beyond | 同じテクノロジーを256回研究できるようになる(一部不可) |
Tech Tech One Two Free | テクノロジーの研究コストが無償になる |
my cpu can handle it | 人口上限が1000になる |
sharing is caring | 回収した資源が味方にも行き届くようになる |
yes we khan | チンギスハーンキャンペーンで自軍のマングダイが 全てチンギスハーンになる |
put on your capes | 自軍の歩兵が全てELチュートンナイトになる |
grab your pitchforks | 自軍の町の人が全てフランドル民兵になる |
cameleon | 全てのプレイヤーのらくだユニットが火炎らくだになる |
新文明のユニークテクノロジーなんかはこのチートコードで楽しいことになるので、ネタ動画を作る時には活用しましょう。
ラバの荷馬車が始めから1体もらえる代わりに受けていたペナルティが削除されました。他文明と比較して、暗黒の時代に機織りをしないと町の人の生産が途切れてしまいがちな要素が強かったので、特に初心者には辛い仕様だったように思います。上級者目線でもジョージアは序盤から戦いやすい文明とは言い難かったので、これでひとまず序盤は並文明という見方になるでしょう。
従来までは領主の時代以降、時代毎に回復量が5/10/15と上昇していましたが、それが最大HPで管理される形になりました。
ジョージアの騎乗ユニットの回復効率 | |||
HP | 従来回復量 (/毎分) | 最新回復量 (/毎分) | |
---|---|---|---|
斥候(領主) | 45 | 5 | 6.75 |
斥候(領主)血統有 | 65 | 5 | 9.75 |
騎兵(城主)血統有 | 80 | 10 | 12 |
騎士(城主) | 100 | 10 | 15 |
騎士(城主)血統有 | 120 | 10 | 18 |
弓騎兵(城主)血統有 | 70 | 10 | 10.5 |
モナスパ(城主)血統有 | 95 | 10 | 14.25 |
ハサー(帝王) | 95 | 15 | 14.25 |
重騎士(帝王) | 140 | 15 | 21 |
ELモナスパ(帝王) | 110 | 15 | 16.5 |
重弓騎兵(帝王) | 80 | 15 | 12 |
一部ユニットは従来よりも回復量が落ちてしまいましたが、概ね強化されたボーナスと言えます。城主騎士は従来よりも倍近い回復量になったので、扱い方次第では生存率が相当高くなるでしょう。
前述の2項目が強化内容だったので、このままモナスパを運用されては困るといった感じの下方修正になりました。従来のジョージアは城主の時代からモナスパありきの立ち回りで戦う流れが多かったですが、今後はある程度騎士路線も見ながら戦っていった方が良さそうです。
対象はイーグルウォリアと散兵です。それぞれ領主22、城主21、帝王20という食料コストが1ずつ下がります。他文明(ビザンティンなど)と比較して計算上明らかにおかしい要素だったので修正されて何よりです。
馬系ユニットには強いジェノヴァですが、他の射手のようにただ荒らしに回りたいときに他射手や散兵に簡単に対応されてしまっていた印象でした。数を整えやすくすることでその辺の押し引きがやりやすくなったように思います。
参考までに、ロングボウ18秒、連弩兵16秒、羽弓16秒、籐弓兵16秒、戦闘弓射手12秒です。生存率の観点からジェノヴァも多少優遇されるべきかなというところです。
あの!巷で大人気の!火炎らくださんが!労せずして大量生産が可能になりました。とはいえ、これでも使い道は限定的かなと思います。弓騎兵メインで戦っている序盤で急に象や騎士対策を余儀なくされた時にとっさに出せたら強いかもってくらいでしょう。それも矛槍で対応できる話なので、わざわざ火炎らくだが出向く必要があるかと言われるとなんとも難しい話です。局所的ながら瞬間的に大量殲滅が可能な点は目を見張るところがあるので、プロなら大いに有効活用してくれる、かもしれないですししないかもしれないです。