文明ボーナス

文明ボーナス詳細・解説

チームボーナス

スコーピオンの最小射程が2から1に減少する
スコーピオンスコーピオン

通常であれば距離を詰められると引き撃ちしても反撃がかなわなかったスコーピオンが操作次第では反撃に出られるようになります。ローマ自身がスコーピオンに特化した文明ですが、味方になったケルトスラヴクメールなども有効活用できる場面が出てくるでしょう。

ユニークボーナス

町の人の資源収集、建造、補修の速度がそれぞれ+5%
町の人町の人

暗黒の時代だけで言えばせいぜい数十程度の資源値が増えるだけですが、永続的に効果が現れる点においては汎用性が高いと言えます。手押し車や荷車で町の人の移動速度、運搬量が上がれば効果はさらに大きく感じることができるでしょう。建造速度+5%も地味ですが、建造時間の長い城や町の中心の建造においてはあって良かったと思える場面がたまにはあるかもしれません。

ガレー船、ドロモンの防御力+1/+1
ガレオン船ガレオン船
ガレー船(領主)
HP120
攻撃力6+1
物防/射防0+1/6+1
射程5+1
大型ガレー船(城主)
HP135
攻撃力7+4
物防/射防0+1/6+2
射程6+2
ガレオン船(帝王)
HP165
攻撃力8+5
物防/射防0+1/8+2
射程7+2

※各時代フルアップ。後述のユニテク付き。ドロモンは後述するので割愛

ローマは小手がないので射程不足ですが攻撃力は申し分ない威力になります。領主序盤から耐久力で差をつけられるので、後半追いつかれる可能性がある(乾ドックがない)としても先手を取って制圧していくのがローマの強みと言えます。射程が短い分は後半の爆破工作船に注意が必要です。

歩兵ユニットが受ける鉄工所のテクノロジーの効果2倍
鉄工所鉄工所
軍兵(領主)
HP45
攻撃力6+1
物防/射防0+2/1+2
長剣剣士(城主)
HP60
攻撃力9+2
物防/射防1+4/1+4

※各時代フルアップ。重剣以降はユニークユニットなので割愛

軍船と同じく、特に余計なことをせずに急激な性能の向上を得られるのはありがたいですが、補給、ギャンベゾン、歩兵用甲冑がないので文言通りの驚きの性能とまでは至らなさそうです。領主からカチカチの軍兵で攻め入りたい、けど補給がないので生産コストが下がらないなどと、何かと惜しいと思う要素が多いです。

スコーピオンの生産コスト(金)-60%、さらに弾道学の影響を受ける
スコーピオンスコーピオン
通常文明
75 75
ローマ
75 30

ローマは射程ユニットがとにかく不揃いすぎるのでスコーピオンに頼らざるをえない場面が出るでしょうが、スコーピオン自体が時と場所を選ぶユニットなので、なんでもかんでも弓の代わりとは残念ながらいかないでしょう。とはいえ、削減コストはかなり破格ですし、弾道学が適用されるとなれば迎撃ユニットとしては最上級の性能です。帝王戦でぜひ出番を見出してあげたいところです。

ユニークユニット

センチュリオン
センチュリオンセンチュリオン
生産コスト
7585
HP 110
攻撃力13
物防/射防2/3
アップグレードコスト
1100900
HP155
攻撃力15
物防/射防3/3
最終ステータス
(ユニテク等適用済)
HP175
攻撃力15+4
物防/射防3+3/3+4
防御属性
騎兵+0(+0)
ユニークユニット+0(+0)
攻撃ボーナス
特になし

※括弧内はエリート時の数値

騎士と比較すると食料15金10高いですが、それに見合うだけの性能を持っています。さらに、センチュリオンの周囲にいる剣士系列のユニットの性能を底上げする指揮官的能力を備えています。

食料(/秒)ノーマルエリート
範囲 10マス 12マス
移動速度 +10% +15%
攻撃速度 +20% +20%

メインユニットとして据えたいところでしょうがやはり生産コストの高さがネックとなるでしょう。後述のユニテクでさらなる底上げによる戦力強化が期待できますが、それを投じるまでに出番を作れるかと言われると……、帝王後期で戦うこと前提のマップならなんとか出番を作れるかなといったところでしょう。そうでなければ指揮官的性能通りに剣士を携えて周囲の性能を上げつつ進軍する運用方法の方が性に合っているかもしれません。

レギオン
レギオンレギオン
長剣剣士からアップ
800400
HP 75
攻撃力12
物防/射防2/2
最終ステータス
(ユニテク等適用済)
HP75
攻撃力12+4
物防/射防2+4/2+4
防御属性
歩兵+0(+0)
攻撃ボーナス
歩兵+4
イーグルウォリア+8
標準建物+4

ローマだけが使える特別な剣士として、帝王の時代で長剣剣士からアップグレードできます。一般的な近衛剣士と比較して歩兵相手に無類の強さを発揮し、騎士相手にもその近接性能で十二分に渡り合える性能を持ち合わせています。欠点があるとすれば剣士特有の移動速度の遅さは相変わらずなのと、ローマに補給がないので生産コストがやや高めに感じる所でしょう。それらを差し引いても、鉄工所のアップグレードのし易さなどで運用価値はかなり高いほうと言えます。前述のセンチュリオンを帯同させれば欠点だった移動速度も強化されるので、スペック以上の強さを見せつけることができるでしょう。

ドロモン
ドロモンドロモン
生産コスト
175150
HP125
攻撃力50
物防/射防1/6
射程12
最終ステータス
(ユニテク等適用済)
HP125
攻撃力50+1
物防/射防1+1/6+2
射程12
防御属性
+0(+0)
ユニークユニット+0(+0)
攻撃ボーナス
建物+135
包囲兵器+30

キャノンガレオン船に代わるローマ用の対建物用軍船です、と思いきやビザンティンゴートフンもこの軍船を利用できます。もっとも、包囲攻撃技術が使えるのはこの中ではローマだけなので、攻撃性能だけならローマのドロモンが最も強力と言えます。

キャノンガレオン船との違いを下記にまとめました。

ドロモンとキャノンガレオン船の違い
前提としての化学を必要としない
攻撃弾が拡散する(メイン1発に補助4発(1ダメージずつ))
若干攻撃速度が速い、代わりに建物に対しての一発が軽い
時間あたりのダメージ量は建物に対してはやや低いが、ユニットに対しては強い
移動速度が若干速い

ドロモンをこれ以上強化できないという意味では、機動キャノンガレオン船までアップグレードするそれと比べるとさすがに帝王後期では弱さが出てしまいます。化学を必要としないのがドロモンの強みであり、先手必勝で立ち回るのが良しとされるでしょう。

ユニークテクノロジー

城主:バリスタ
研究コスト
400 300
研究効果
スコーピオンの攻撃速度+33%、ガレー船の攻撃力+2
スコーピオンスコーピオン

このユニテクをもって攻撃性能ならケルトを確実に超える強さを手に入れることができます。前述通り、スコーピオン自体がマップ(状況)をかなり選びますが、生産コストの安さも相まってコスト勝ちを狙うような立ち回りでは相当頼もしい存在になれるでしょう。ガレー船の効能も強力ですが、移動速度や射程の強化が欠けているのがどうにも悩ましいです。同じガレー船の処理には活用できるとは思います。

帝王:コミタテンセス
研究コスト
700 800
研究効果
歩兵、騎士、センチュリオンの生産速度+50%。さらに+5のチャージ攻撃を得る

野戦軍などの意味をもつテクノロジーです。研究コストはかなり高めですが、ローマで勝ち切るには必須級のテクノロジーです。ローマの要であるセンチュリオンやレギオンがモリモリ生産できたりするなど使い勝手が格段に向上します。劣勢でも育成所や城を予め構えておいてこのユニテクを研究することで一発逆転を狙えるかもしれません。

戦い方

基本戦術:前衛, 1vs1

軍兵に鉄工所を絡めるのはかなり博打

鉄工所を建ててさらにテクノロジーを研究するのは最序盤では相当負担がかかります。それを支える為の町の人+5%作業量がありますが、それでも軍兵が頓挫するようだと投資したコストを取り返すのがほぼ絶望的になってしまいます。歩兵の出番は城主でも見出だせるので、手堅く弓スタートでも問題ないと思います。

しかしながら、軍兵を強力に立ち回らせたいというロマンは感じます。わずかながら建造速度の速い塔を絡めるなどして軍兵で建物突破するプランはわりとアリかもしれません。

石弓かスコーピオンか

石弓は小手も重石弓もなく、完全に城主止まりの戦術です。かといってスコーピオンをメインにするには機動性があまりにも欠けてしまいます。どちらを選ぶにしても城主の時代は投石機相手がとにかく厄介です。言えることはガチの石弓メインだけは控えつつ、状況に応じて石弓やスコーピオン以外の選択肢を取れるよう立ち回るべきだということです。

チーム戦前衛のローマはどうにも悩ましいです。相手の石弓に強く立ち回られてしまうと、籠もってスコーピオンをするくらいしかできなくなってしまいます。城を建造すること、帝王インを早くすることだけは意識しておきましょう。

基本戦術:後衛(チーム戦)

速い展開にはとにかく不向き

アラビアの後衛を想定すると、斥候や騎士メインではどうあがいても良くて並程度の性能でしょう。その上で、足を使った役割を求められるなら確実にセンチュリオンが必須となってきます。そのセンチュリオンに高額のコストを要してしまうので、スピーディな展開にはどうしても追いつくことが難しいです。どっしり構えて問題ないようなマップでならそのような立ち回りでも貢献できるとは思います。

帝王考察

優勢

センチュリオンとレギオンだけで爆進できるでしょう。食料と金の消耗がとにかく激しいので、人口のバランスはなるべく内政寄りにしておいた方が安心できるでしょう。城を畑周りや交易ライン、丘上など適切な位置に構えておくのが良いでしょう。

劣勢

矛槍と騎兵くらいしか出番がありません。巻き返しの舞台に立つならどうしても高額のコストを支払って帝王ユニテクを起点にセンチュリオンかレギオンを絞り出すしかありません。スコーピオンが後から出張ってどうにかなるなら、今頃弓+騎士戦術が王道などと呼ばれてないです。

総括

ローマの性能を見てると、どうにも「最も標準的であろうアラビア以外のマップをもっと遊んで下さい」と言われているような性能に見えます。アリーナや深い森など、閉じたマップではその性能を幾分発揮できる機会が作れると思います。一応、ここまで実装された文明の中では極端にスコーピオンに特化した文明ではあるので、これまでのAoE2の歴史で随分埋もれた存在になってしまったスコーピオンをどうにか呼び起こしてあげたいところです。頑張れスコーピオン(涙)

DE以降更新履歴

Update 83607(2023/05/16)

新規文明として実装(ただし、ランクマッチで使用不可)

Update 87863(2023/06/27)

「ガレー船系列の攻撃力+1」削除
「大型ガレー船の防御力+1/+1、ガレオン船とドロモンの防御力+2/+2」が「ガレー船系列とドロモンの防御力+1/+1」に変更
城主ユニテク「バリスタ」でガレー船系列は攻撃速度を上げずに攻撃力+2の効果に変更
(EL)センチュリオンが歩兵と隊列を組む際、後方に回るよう変更
ローマがランクマッチでプレイ可能になった

Update 93001(2023/09/06)

センチュリオンのHP減少 120 → 110

Update 95810(2023/10/31)

(EL)センチュリオンが民兵系列の攻撃速度を速くする能力が+25%(+33%)から+20%に減少