文明ボーナス

文明ボーナス詳細・解説

チームボーナス

歩兵射手の視界+2

射手をメインで使う蜀にとってはそこそこ嬉しいボーナスです。出会い頭で襲われると危険な騎士や投石機をいち早く察知することで生存率を高めてくれます。城主の見張り付き前哨の視界が14、蜀の矢じり付き石弓の視界が11なので、動く前哨のような動きも任せられそうです。

ユニークボーナス

木を切る人は木10毎に食料1を生み出す

アラビアにおける一般的な前衛弓戦術において、領主時代進化時に木およそ500前後を獲得するので実質「開始時の食料+50」くらいの認識で見ることができます。序盤こそそこまで大きいメリットに感じませんが、町の人が多くなるにつれてそれなりに追加の獲得食料が大きくなっていくので、時代進化等で大きな食料消費をする際にはありがたく思えるでしょう。一般的な帝王進化時には概算で600~800程度の食料が追加で手に入ると思うと実に美味しい話です。

蜀は基本的に射手系と軍船が主力の文明なので、強く運用したいと思ったら必然的に木を多く採取するハズです。適したマップで最大限このボーナスを活かしてあげたいところです。

射手育成所と鉄工所の射手ユニット用テクノロジーのコスト-25%

適用される内容は以下の通りです。

適用されるアップグレード、研究一覧
対象元のコスト削減後のコスト
石弓射手食料175 金100食料131 金75
重石弓射手食料450 金350食料337 金262
重弓騎兵食料900 金500食料675 金375
弓懸食料300 木250食料225 木187
矢羽根食料100 金50食料75 金37
錐状矢じり食料200 金100食料150 金75
小手食料300 金200食料225 金150
射手用胸当て食料100食料75
射手用革鎧食料150 金150食料112 金112
射手用鎖鎧食料250 金250食料187 金187

前述の食料生成ボーナスも相まって、時代進化時にかなり余裕をもってテクノロジーを研究することができるようになります。射手文明で比較するとエチオピアの「時代進化時 食料+100 金+100」と似たようなものになりますが、エチオピアはゲーム前半で、蜀はゲーム後半で恩恵をより強く感じるようになるかと思います。

包囲兵器と戦車弩兵、楼船の移動速度が上昇(城主+10%/帝王+15%)

変化量は各々0.1程度ですが、その差でわりと使い勝手が変わるのが包囲兵器というものです。敵からの狙い撃ちを避けて攻撃するような場面では、多少反応が遅れても移動速度がカバーしてくれるなんて状況もそれなりにあります。

なお、破城槌に歩兵を詰め込んで上昇した移動速度はこのボーナスの影響を受けません。改良強化破城槌は最大0.99の移動速度となります。

ユニークユニット

白羽衛兵(White Feather Guard)
白羽衛兵白羽衛兵 精鋭白羽衛兵精鋭白羽衛兵
生産コスト
6015
HP 95
攻撃7
物防/射防0/2
移動速度0.95
生産時間11秒
攻撃間隔2.0
アップグレード:45秒
900500
HP 100
攻撃8
物防/射防0/3
移動速度0.95
生産時間11秒
攻撃間隔2.0
最終ステータス
(ユニテク等適用済)
HP 100
攻撃8+1
物防/射防0+3/3+4
移動速度1.04
生産時間8.3秒
攻撃間隔2.0
防御属性
歩兵+0(+0)
ユニークユニット+0(+0)
攻撃ボーナス
騎兵+8(+8)
+8(+8)
らくだ+6(+7)
衝撃歩兵+4(+4)
標準建物+2(+2)

※括弧内はエリート時の数値

特殊能力として、攻撃した相手を10秒間だけ移動速度-15%にさせる効果を与えます。この効果は重複せず、包囲兵器(アーマーエレファント系を除く)、船は対象外となります。

白羽衛兵で騎士のような足の早いユニットを最初に殴り、移動速度が落ちた所で強力な射手軍に仕留めてもらうのが蜀としての戦いの流れになると思います。本職の槍兵ほどではないですが騎兵系にボーナスダメージも持っているので、射手のサポート役としては適任かと思います。耐久力こそ優秀ですが攻撃力は相当低い部類に入るので、単独で突破を試みるにはかなりパワー不足です。ノーマル状態でも壁の役割を果たすには十分なスペックがあるので、食料ボーナスで浮いた分の使い道は白羽衛兵で消化してしまうのが手っ取り早いかと思います。

戦車弩兵(War Chariot)
>戦車弩兵>戦車弩兵
生産コスト
5090
HP 65
攻撃8
物防/射防0/5
射程/最小6/1
移動速度0.88
生産時間28秒
攻撃間隔9/10
最終ステータス
(ユニテク等適用済)
HP 65
攻撃8+1
物防/射防0+3/5+4
射程/最小6+1/1
移動速度1.01
生産時間28秒
攻撃間隔9/10
防御属性
騎兵+0
包囲兵器+0
重包囲兵器+0
ユニークユニット+0
攻撃ボーナス
特になし

城主の時代以降、包囲攻撃訓練所から生産可能です。攻撃モードを変更できる機能があり、「命中率100%の集中砲火×5本」か「命中率0%の拡散攻撃×9本」を選択して戦います。集中砲火の攻撃は貫通性能があり、拡散攻撃は狙った相手ではないユニットに当たっても100%の攻撃力が反映されます。

蜀にとってのスコーピオン的存在となります。耐久力、機動性共にスコーピオンと同等かそれ以上ですが、攻撃力、射程でわずかに劣ります。主に射手系ユニット対策として重宝しますが、射程の都合で例えば石弓からは少なからずダメージを受けながら対応する感じです。どちらの攻撃モードが良いかは相手の陣形で選んで戦うべきですが、こちらの数がそれなりに用意できているのなら拡散攻撃の方が操作面ではラクができます。スコーピオンと同じく弾道学が反映されますが、集中砲火モードだと命中率の高さゆえに見切られる可能性もあるので注意しましょう。後述のユニークテクノロジーで矢の本数が増えて殲滅力がさらに上がりますが、騎士系だけはどうしても延々と勝てないです。基本的には、急場を凌ぐお助けユニット的感覚で使うのが望ましいでしょう。

劉備(Liu Bei)
劉備劉備
生産コスト
500500
HP 425
攻撃15
物防/射防3/3
自動回復45毎分
移動速度0.9
生産時間60秒
攻撃間隔2
最終ステータス
(ユニテク等適用済)
HP 425
攻撃15+1
物防/射防3+3/3+4
自動回復45毎分
移動速度0.99
生産時間45.1秒
攻撃間隔2
防御属性
歩兵+0
英雄+0
攻撃ボーナス
衝撃歩兵+3

帝王の時代になると城から生産できます。フィールドに存在できる劉備は1体だけで、やられると改めて城で再生産します。特殊能力として、付近10マス以内のユニットのHPを回復(45毎分)させる効果があります。包囲兵器は回復の対象外ですが、戦車弩兵は対象となります。

基本的には軍隊についてまわって回復効果を周りに与えるだけの存在になることがほとんどです。歩兵ということもあって1体だけの破壊力はたかが知れているので、ナンバリングした軍隊の中に紛れさせて常に同行させるように使ったほうがシンプルで使いやすいです。聖職者の回復速度が1体で75毎分なので、半分程度の回復量ですが有効範囲内の全てのユニットに適用できるのは結構強力です。もっとも、同行するユニットは射手や歩兵であることがほとんどなので、気休め程度にHPが高く維持できると感じる程度で良いかと思います。

歩兵なので破城槌の中に詰め込んで威力アップに貢献させつつ本人も安全を確保できるなんて考えも浮かびますが、残念ながら駐留中はオーラによる回復効果は消えてしまいます。

ユニークテクノロジー

城主:常山蛇勢陣(Coiled Serpent Array)
研究コスト
350 300
研究効果
槍兵と白羽衛兵が互いに近くにいるとHPが上昇する(最大+15%)

1体あたり0.5%のHP上昇となり、最大30体(自分を含めると31体)の歩兵が周りにいると+15%となります。矛槍兵はHP69、精鋭白羽衛兵はHP115まで上昇します。精鋭白羽衛兵はこのユニテクが入るとちょっとやそっとでは倒れなくなり、突撃運用して相手の包囲兵器をムリヤリ割りに行くなんてこともやれるようになります。戦場で再補充ができるように戦士育成所や城は前線に置くように努めましょう。

なお、既に減ったHPの状態で周りのユニットが倒れてHP上昇効果が失われると、割合で現在HPも減ります。まぁたいしたことではないです。

帝王:連弩機関(Bolt Magazine)
研究コスト
650 750
研究効果
射手、戦車弩兵、楼船は追加の弾を放つようになる

射手系、戦車弩兵(集中)は追加で矢が2本、楼船と戦車弩兵(拡散)は追加で矢が3本でるようになります。追加の矢は一律1ダメージで命中率は非常に悪いです。メインの矢に続けて追加の矢が出る仕様ですが、最後に出た追加の矢を起点にリロードのタイミングが始まるので、ステータス表記よりわずかに攻撃速度が落ちます。

蜀の重石弓はさながら中国の連弩兵のように振る舞うことができ、ある程度の破城槌なら自力で破壊できたりもします。攻撃面でダメージがさらに加速するかは相手次第で、射程防御の高い騎士やイーグルウォリアなどで効果を発揮してくれます。見た目も大量の矢が出てきて派手な印象を受けますが、追加の矢は命中率が非常に悪いので思うようにダメージが入らないところが玉に瑕です。

基本戦術:前衛, 1vs1

弓を主力に立ち回る

最初から最後まで弓で通すことがほとんどです。テクノロジー関係が安いので使わない手はありません。初手軍兵で不意をついてから弓にするのも悪くないです。

城主以降は精鋭散兵をどう対処するかが毎回の課題になりそうですが、戦車弩兵を上手く合わせて使うのが効果的です。勝手に増える食料の消化先にもなるので積極的に使っていきたいです。しかし、この編成では建物破壊で困る可能性があるので、戦車弩兵ではなく投石機を使ったほうが早いなんてこともあるでしょう。戦車弩兵の運用はラクをしたい人向けといったところになるかと思います。

基本戦術:後衛(チーム戦)

馬担当はあまりに厳しい

領主のスタートこそ最低限の立ち回りはできますが、城主以降は血統がなかったり攻撃力が1段階止まりと先々困ることがありすぎてしんどいです。味方が許すなら弓懸や鉄工所が安く使える弓騎兵を使ったほうがまだコスパが良く、帝王まで繋がります。他の前衛特化文明と同じ話なので、後半は馬の道は諦めて他の戦術を考えましょう。

帝王考察

優勢

重石弓射手はマストです。相手がどう出てくるか分からなくても精鋭白羽衛兵の準備はしておいたほうが無難です。歩兵鎧を上げるだけでも十分かと思います。本当に資源が潤沢なら重黒光鎧騎士(HP90、射程防御7)を置ければより安心が得られますが、そこまでする必要はほとんどないでしょう。

劣勢

槍散兵は完備ですが、騎兵は鎧3がつくくらいで相当弱い部類です。あと聖職者が相当弱いのであまり頼れません。地味な立ち回りにならざるを得ないですが、牽引投石機があるので金さえ確保できれば何かしらチームに貢献することはできたりします。

総括

ボーナス内容が分かりやすく射手と包囲兵器に特化した文明です。これらのユニットの扱いが苦手な人(騎士が大得意な人)にはあまり合わない文明でしょうが、重石弓の大量発射の気持ち良さを味わうと意外と「弓文明も悪くないな」って思えるかもしれません。良くも悪くも色々と戦術が読まれやすい文明ですが、新規文明にしてはとっつきやすい内容だと思うので、正面から戦ってウデを上げたいと思っている人にはやりがいがあるハズです。歩兵英雄の劉備を活躍させるのは正直難易度が相当高いですが…、歴史好きな方ならどうにか彼を活躍させてあげたいところです。

DE以降更新履歴

Update (2025/05/06)

新規文明として実装