チュートリアルあとがき(補足事項)

ここでは、チュートリアルの音声説明等で触れられていないですが、対戦の根幹に関わりそうな要素を時代別にピックアップして紹介していきます。挙げていったらキリがないので、初心者目線でまずは覚えるべき要素という形で厳選して取り上げます。

暗黒の時代

イノシシ

イノシシ

なぜチュートリアルで取り上げなかったのか不思議なくらい、このゲームでとても重要な食料源です。大量の食料を有し、狩り効率も非常に高いので、領主の時代にスムーズに進化しようと思ったら切っても切り離せない存在です。

様々な初心者向け進化練習解説でも取り上げられているかと思いますが、まずは簡単に箇条書きします。

特に何事もなく処理していますが、実際の対戦ではこの作業をしながら探索中の斥候を動かしたり、町の人の生産を気にしたりと忙しいハズです。ですが、最初のうちはそれら全ての操作が止まってでも、このイノシシ処理を完璧に身に付けられるように練習した方が良いです。そして、この一連の流れで起こりうるトラブルを予め知っておく必要もあります。

逃げる時は地面以外を右クリックしないこと

端的に言うと、地面以外の資源を右クリックすることは資源に向かっているだけで、目的地への移動とは違う扱いになります。したがって、イノシシに攻撃された瞬間、資源に向かうことを止めて反撃に出てしまうのです。これを解消するには、誤って地面以外を右クリックした後からでも、地面を右クリックし直してきちんと移動の命令を出します。

ユニットサイズが町の人と違う
ユニットサイズ比較

ユニットサイズはユニットをクリックした時に真下に出てくる白い円のことです。この円を見ても分かる通り、イノシシはその見た目に反して非常に大きな白い円を有しています。この特性を利用すると、町の人が入れるスペースもイノシシが通行できなかったり、角を曲がる時も町の人に比べてユニットサイズ分大回りすることになります。町の人がやられにくくなる要素として使えることもあれば、イノシシを思い通りに引けなくなる可能性まであるので、仕様として頭の中に入れておく必要があります。

食料は全ての種類で共通

一番上の動画では、羊を食べている町の人が一旦町の中心に食料を格納していますが、これをせずに直接イノシシに攻撃しても町の人の食料は保持されたままとなります。果実、羊、鹿、イノシシなど、全ての食料は移し替えても保持することを覚えておきましょう。なお、木や金、石を保持した状態でイノシシを攻撃すると、それらを保持せずに捨ててしまいます。

イノシシは他の動物と比べて腐るのが早い
イノシシは大人数で

イノシシを食料化すると、(0.87秒/1食料)のペースで保有食料が減っていきます。羊や鹿と比べて1.5倍ほど早く腐っていきます。ですので、イノシシを狩り始めたらできるだけ大人数でイノシシの食料を回収したほうがより効率的です。概ね7人以上の町の人を担当させることをオススメします。

資源の格納

資源を保持したまま、資源格納施設(伐採所、採掘所、粉挽き所、町の中心)を建造すると、建造し終えた直後に建造に携わった町の人が保持していた資源は全て自動的に格納されます。これは保持している資源と格納施設の種類が違っていても格納してくれます。さらに、例外的に畑の建造でも適用されます。これを知っているかどうかで、序盤の操作がかなりストレスフリーになるので押さえておきましょう。

なお、建造済みの畑に食料以外を保持した町の人を右クリックして割り当てるような行為では、資源を格納せずに捨ててしまいます。格納してくれるのはあくまで建造直後です。

領主の時代

内政テクノロジー全般

ユニットサイズ比較

チュートリアルで全く触れられていませんが、資源を効率良く集める上で内政テクノロジーの研究は絶対に欠かせません。最初に研究用の資源を投資する分、一旦は資源保有量が下がってしまいますが、長い目で見れば研究した方が確実に資源保有量が多くなります。もっとも、その長い目を見る前に軍隊量で差がついてしまうような投資をするのは本末転倒です。そのバランスはどれほどが適正なのかは、上級者勢でも明確な答えを出しているとは言い難いです。

とりあえず、伐採所のテクノロジーだけは時代進化直後に確実に研究しておいた方が良いでしょう。その他のテクノロジーは即研究とまではいかず、ケースバイケースです。各テクノロジーの解説ページに個別で寸評を掲載しているので、参考までにご覧下さい(右画像の各アイコンをクリックで移動できます)。

射手育成所

射手育成所

後述の騎兵育成所と共に、戦士育成所がないと建造できません。主に射程系ユニット全般を取り扱い、戦士育成所から作成出来るユニットに対して効果的なユニットが多いのが特徴です。反面、生産時間が比較的遅いユニットが多いので注意が必要です。数が少ないうちは戦士育成所のユニットでも手を焼きますが、数が増えるに連れて集中砲火の火力が凄まじいことになるので、迂闊にやられないようにじっくり貯めるのが望ましいです。4vs4のチーム戦において前衛の立場にいるプレイヤーが運用することが多いです。

騎兵育成所

騎兵育成所

足が速く、射程防御に優れた騎乗ユニットを取り扱います。その機動力を活かして、4vs4のチーム戦では後衛のプレイヤーが建造するのが一般的です。対射手系ユニットはもちろん、敵陣の内政地奥深くに素早く潜り込んで荒らし回るのも得意です。しかし、戦士育成所の槍ユニットに極端に弱いという特徴もあります。城主の時代から生産できる騎士はこのゲームの花形ユニットであり、常に騎士の存在を頭に入れながらプレイングすることが初心者にとっての課題の1つとなります。まずは比較的安全な位置にある後衛で、騎士を使って勝負を決められる存在になることを目標にすると上達が早くなるかもしれません。

城主の時代

投石機

投石機

投石機は指定範囲攻撃が可能な包囲兵器です。城主の時代から包囲攻撃訓練所で作成可能です。ユニットを直接狙って攻撃する他に、画面左下のオプションから「範囲攻撃」を選択することで敵の動きを予測した上での攻撃ができるようになります。詳細は投石機の解説ページをご確認下さい。

射手の打ち合いで劣勢になり、全く軍隊がいない状態からでも一発で戦況をひっくり返せる可能性を秘めているユニットです。しかし、近接ユニットには非常に弱いため、扱いがとても難しいユニットです。始めの内は、防戦時に運用しながら練習していきましょう。

学問所

学問所

ユニットの生産はなく、テクノロジーの研究のみを行う施設です。チュートリアルでは全く触れられていなかったですが、軍隊の質を押し上げる重要なテクノロジーが数多く存在します。まずは化学(後述)、弾道学包囲攻撃技術あたりを押さえておくと良いでしょう。研究コストが重いものばかりなので敬遠しがちですが、対戦で負けた原因でこれらのテクノロジーが足りなかったというところがあれば、それらが研究できるようにプレイを見直すような流れがあると上達に繋がると思います。

帝王の時代

化学

化学

化学は前述の学問所で研究できるテクノロジーです。化学を研究することで、一部の文明は火薬を使うユニットが扱えるようになることが大きな特徴です。歩兵に圧倒的な威力を発揮する砲撃手や、移動をしながら建物を遠距離で狙える大砲など、便利なユニットが多いです。しかし、コストこそ安いものの、長い研究時間を要するので、計画立てて進行しなければ出番を逃す可能性もあります。チュートリアルで帝王の時代をまともに学ぶことができていなかった為、帝王の時代を何から学んだらいいか迷った方はひとまず化学を押さえておきましょう。

全般

ユニットの相性

三すくみ

AoE2は基本的に歩兵、弓兵、騎兵の3種類のユニットが三すくみな状態にあります。これは、単純な表示ステータスによる相性以外にも、内部的に存在するボーナスダメージによってその特徴が顕著に表れるようになっています。ですので、多少出遅れたとしても、相手の出方が分かっていればその対策を確実に講じることによって応戦しやすくなっています。各ユニットの利点、弱点といった内容については、このサイトのユニット一覧にある個別の解説ページで一通り寸評を添えていますので、参考にしてみて下さい。

文明、ユニットの特性

AoE2はリアルタイムストラテジーというゲームジャンルの特性上、一旦ゲームが進行すると自国の文明の特徴やユニットの詳細を確認するような時間がほとんどありません。対戦の場で学ぶことも沢山ありますが、事前に覚えておくべき内容も相当にあります。項目数が多すぎて時間がかかるところがあるかもしれませんが、ゲーム外でも(PCの前にいなくても)強くなるチャンスがあると思えば、過ごし方次第ではゲーム内外でAoE2を楽しむことができるようになるかと思います。ここまで述べてきた内容は一部主観的なところもあるので、ぜひ身近な人と意見交換をしながら上達する過程も含めてAoE2を楽しんでいって下さい。

チュートリアルとここまでの内容を実戦的に試してみたいと思った方は、まずはAI戦の難易度を上げつつ挑戦してみると良いでしょう。また、チュートリアルの続きとなるキャンペーンにも、対戦で必要な要素が一部含まれていたりします。上達の仕方、楽しみ方は人それぞれかと思いますが、ここまでの内容がその一助になれば幸いです。

おまけ:AI戦の一例

始めて間もない方は、まずは資源収集についてしっかりと学ぶことをオススメします。資源さえあれば、軍隊を沢山出してとりあえずどうにかできる、という発想です。AI戦でそういう流れをぜひ掴んでみて下さい。参考動画を置いておきます。

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