ラジオ第17回「フン1vs1大会に学ぶAoE2大会の魅力を語る回」

概要

放送次第

2018/06/25~2018/08/28の間に行われたVoobly主催の大会Legacy of the Huns 2を総括しながら、AoE2の大会が日々のゲームにどう影響していくかを語ってみました。一口に大会が行われるといっても、その裏では主催を始め各スタッフの細かい配慮があったかと思います。そんな苦労を経て最後まで大会が完遂された時、日々のゲームへのモチベーションに影響してくるかと思いますし、コミュニティ全体が明確な目標を持って次のステップへ進めるのではないでしょうか。賞金総額という要素を中心に、大小様々な大会が開催されてきたわけですが、おそらくそのどれもが「AoE2をより盛り上げたい」という方針があるはずです。

言ってみればお祭りのような要素もあるかもしれませんが、各人が「AoE2の盛り上げに貢献できれば」という思いがあるなら、大会の場に顔を出してみると良いかも知れません。大会への感じ方は人それぞれでしょうが、大会を通じて今までにないアツいモノを感じることができたならば、大会が開催される意味がきっとあるでしょう。

Legacy of the Huns 2概要

LotH2概要

端的に言うと「フン限定アラビア1vs1最強決定戦」です。オリジナル版(AoC)の頃からアラビアマップで最強を決める状況において、多くのプレイヤーが好んで使用してきた文明がフンだと思います。拡張版の導入に伴い、最強を決める志向が様々に分かれてきている昨今で、あえて「フン限定」という原点回帰のような制約で大会を開催するというところに注目が集まったかと思います。

LotH2賞金総額

賞金総額こそ直近の大会に比べるとやや見劣りしましたが、集まったプレイヤーはそれらと遜色ない最高峰のレベルになりました。過去にもフン限定の大会はあったようですが、その時はまだ拡張版の仕様ではなかったので、新しい仕様で今までにない戦術を披露したいというところもあったのではないでしょうか。

AoE2の大会を開催する意味

大会を通じて得たモノ

大会に「最強は誰か」というシンプルな開催意義を込めるなら、それはプレイヤー同士の日々のゲームを通じてある程度格付けが済んでいるかもしれません。それこそ、レート表なるものがあるので、勝率などを加味して分析すればそちらの方がより正確に「最強は誰か」という答えが出せるでしょう。

それでも大会を開催する理由は何なんでしょうか。私見ですが、大会を通じてコミュニティ全体に一体感を与えるためだと思っています。それには誰もが大会を通して楽しめるようにアピールの仕方も工夫がいるでしょう。そもそも、超上級プレイヤー同士の戦い(というか練習風景)を全てのプレイヤーが毎日ちゃんとチェックしているわけではありません。大会はそんな人らへプレイや格付けを披露する絶好の場と言えるでしょう。もちろん、注目度も高まることを利用して格付け以外に注目するプレイヤーもいるでしょう。感じるものは人それぞれですが、大会が行われることでコミュニティ全体が活性化されることは間違いありません。(完全燃焼しないようにアフターケアも必要かと思いますが)

大会を開催することの大変さ

大会を開催するのは大変

コミュニティ全体の活性化が狙えるなら、定期的に大会を開催しよう、と言いたい所ですが、1回の大会を開催するのに結構な労力が必要です。これは僕も過去に大会を主催したことがあるので理解しているつもりです。大会は最後までやりきって初めて価値が出るものですから、そこまで滞りなく進行させるのに各プレイヤー(チーム)の管理が必要になるでしょう。ある程度ルールを記載してプレイヤーが参加表明とともに宣誓させるようにすれば、基本的には後は黙って見てるだけにできるかとは思います。それでも何かしらの予期せぬトラブルはつきものです。1つの遅れが全体に影響を及ぼすようなら、そうならないようケアし続けなければいけない、これが大会の一番の苦労かと思います。

スポーツマンシップに則る

後は、大会をするにあたって各プレイヤーがそれに向けた準備をするのも大変でしょう。年に1回のペースなら問題ないでしょうが、もし様々な大会が同時進行しようものなら、限られた時間でそれぞれに合わせた調整を余儀なくされるでしょう。そうなってくると、プレイヤーも人間ですから疲労感が結構たまるものです。この点が、大会の参加募集の時点で最もネックとなる部分でしょう。ここを打破するには、例えば「最強を決める」以外の大会方針を掲げてアピールすると良いかもしれません。ちなみに僕の過去の大会は、管理補佐だったiPhoneさんがものすごい積極的に招待を頑張ってくれてたと記憶してます。

正直、開催してからは各プレイヤーの熱意に委ねる格好となるかと思います。その熱意を一定以上に保つのが主催たる役目かもしれません。前提としてプレイヤーには対戦競技に持ち合わせるべきスポーツマンシップに則ってもらうと、主催としての負担は減らせるかと思います。その上で、最後まで終わらせるポイントとなるのはお互いのリスペクトでしょう。漠然とした話になってしまいましたが、実際に主催してみると感じ方がまるで変わってくるとだけ申し上げておきます。

Legacy of the Huns 2小話

大会を通じて感じた技術的な内容を少し取り上げます。

斥候同士の戦い

斥候同士対決

フンのボーナスを活かしてか、とにかく多かったのが斥候対決でした。領主進化中に貯まった食料をすばやく消化して軍隊に変換できるので、序盤の牽制力は全文明の戦術を通してもかなりのものです。もっとも、お互いがそれをすれば次に何をするかが大事になってくると思います。とりわけ、この大会の決勝トーナメントはその点が非常に注目されたポイントで面白かったと思います。詳細は大会リプレイをご確認下さい。

城主進化を急ぐかどうか、またその立ち上がり

城主戦

フンのもう一つ大きな特徴が、「城主の時代から弓騎兵を格安で運用できる」点です。このことを念頭に領主からプランニングをする必要があるでしょうし、駆け引きの材料となります。地形次第で変わる内容になるので簡単に言及はできないですが、個人的には狙えるなら弓騎兵をどう運用するかを中心に考えたほうが安定するかと思います。そのために、領主の斥候がどう動くべきか、また兵を絞って城主を急いでも大丈夫なようにどう守るか、……色々考えることがあって非常に興味深いところです。

拡張版の新要素

拡張版の新要素

主に「精鋭散兵のアップグレードコスト」「弓騎兵の生産コスト」「タルカンの性能」が変わりました。大会を通じて感じたことは、劇的な変化をもたらしたまでは言えないですが選択肢として採用するには十分な戦術になったことでしょうか。数は少なかったですが、帝王のタルカンで勝負を決めたパターンもありましたし、オリジナル版と比較してありきたりな決着が少なくなったあたり、駆け引きの要素がさらに増えて少なくともプレイヤーはやりがいがあったのではないかと思います。

Legacy of the Huns 2詳細

以下サイトのリプレイ、掲示板にてご確認下さい。

リプレイ(AoEZoneアカウント、Vooblyアカウント必須)

AoEZone:Legacy of the Huns 2

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