ラジオ第15.5回「ECL EuroEast 4vs4特集回」

概要

放送次第

ラジオ第13回で紹介したEscape Champions Leagueの続きとなります。4vs4での開催となって、超上級プレイヤーが一堂に会してそれはもう大盛り上がりとなりました。使用マップや制約などは1vs1のそれとほぼ変わらないので割愛します。

というか、ECL特集回は基本実況が中心の放送回なので、「後は動画をぜひご覧下さい!」と言うしかないです…。

超上級勢の4vs4のセオリー

正直、僕程度のレベルで申し上げるのは本当におこがましいのですが…、雑感ということでご容赦下さい。

基本的に前衛、後衛でペアになった2人は領主からずっと連携をし続けるのが基本となります。レートが偏る国内コミュニティのゲームと大きく違うのは、誰かが単独で行動するパターンはほとんど存在しないです。2国の力を合わせて、敵1国の壁もろとも突破を目論むのが定石となります。当然、相手もそうはさせまいと、2国合わせて軍隊を構えておきます。結果、陣地外で両チームの軍隊がにらみ合いになる流れになります。このバランスが崩れる要素は、その中での文明相性であったり、逆サイドの3国目の介入だったりします。

これだけ聞くと、「連携をするのが大事だ」と思っていざ国内コミュニティのゲームで真似をすると、なかなかうまくいかないことの方が多いと思います。これは前提条件として「8人全員が同程度の内政力を有している」というのがあるからだと思います。その上で、「誰か一人でも内政を犠牲にする戦術を取ると、そこからバランスが崩れて読みづらい展開になる」という事も絡みます。巡り巡って、今の超上級勢のセオリーはおそらく最も勝率の高い戦術という考えに至ります。

では、セオリーから逸脱するような展開はアリなのかどうかと言われると、その場の雰囲気かと思います。この辺は囲碁や将棋みたいな話ですが、AoE2にも十分通じる話ではないでしょうか。定石に囚われない展開でも、相手の思考を読み切ってその上を行くことが勝利へと繋がるはずです。そんな話を背景に、大会で披露される超上級勢の妥協なき戦術は目を見張るものがあるのは言うまでもないでしょう。トレンドを探るということからでも、大会のリプレイ、配信は一見の価値アリです。

貢ぎ考察

貢ぎ考察

ラジオ内でも色々まとめて紹介しておりますが、とりあえずECLでは貢ぎに関する制約が入っています(ラジオ第13回参照)。当然、過去の事例から貢ぎをそのまま運用するのはゲームバランス的にいかがなものかという流れで入った仕様です。その中でも、貢ぎを強行することが果たしてアリなのかどうかという話をしました。

正直、結論はなんとも言えません。ラジオ内では統計的に貢ぎをしている方が負けているというデータがあるので不利なようにも見えるとお伝えしました。が、勝ってるデータもある以上、簡単に話を終わらせることはできません。1つ言えることは、様々な条件の戦いがある中で「貢ぎ」という戦術が完全に切り捨てられることはありえないということです。中には、劣勢の中で逆転の可能性を見出す為に貢ぎを敢行する場面もあるでしょう。この先も大量のゲームを分析して検討しなければいけない、ということだけ申し上げておきます。

ちなみに、「貢ぎがあると見ている側はつまらない」などという話もありますが、ごもっともな話です。しかし、この大会は運営が貢ぎを規制していない以上、戦術として認めていることになります。興行的にふさわしくないのなら、もっと厳しい規制をかければ良かったという話になるでしょう。この制約の中で超上級勢が貢ぎとどう向き合うのか、という見方にすればきっとこの大会を楽しめると思います。

このトーナメントの詳細

以下サイトのリプレイ、配信映像にてご確認下さい。

リプレイ(AoEZoneアカウント、Vooblyアカウント必須)

AoEZone:Recording Games Europe East

実況動画(英語)プレイリスト

EscapeAoE(YouTube):Europe East 4vs4

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